2019/09/03
資格があると会計事務所の就職に不利だった。こんな経験は私だけでしょうか。
でも、独立することができたのも資格があったおかげです。
受験予備校にて
私が税理士試験の受験生だったのは、就職氷河期と言われたころでした。
大学生のダブルスクールは当たり前で、税理士予備校は抱いていた「予備校」のイメージと違い、大学のキャンパスのような楽しそうな人たちもいます。
学生のころは税理士などという職業があることも知らず、4年間遊んで暮らしただけに、今の大学生たちはなんて堅実なんだろうと感心していました。
楽しいことや面白いことがたくさんあって、勉強どころじゃなかった気がします。
そこで好奇心から、華やかな女子大生グループにどうして税理士になろうと思ったのか聞いたところ、笑いながら「そんな地味なのなりたくないです~」と返ってきました。
なんでも、目指すのは専業主婦で、遊ばせてくれる収入のある男と出会うためにはそれなりの企業に就職しなければだめ、就活を有利にするために科目合格を目指すのだそうです。
しっかりしているというのか、人生それでいいのか?と突っ込むべきなのか、苦笑いした出来事でした。
資格は必要
資格は絶対とるべきです。
なぜならスタートラインだからです。
長く働きながら受験をしている人は、仕事もできるし、お客さんからの信頼も得られているし、資格なんてなくてもいいような気がするようです。そういう声も聞きます。
確かに、資格はあっても実務経験のない人よりずっと役に立ちます。
でも、資格はこの仕事をしてもよいというお墨付きです。
今勉強してる人、これから目指す人は、仕事よりまず合格を目指してほしいと思います。
受験勉強は実務には全く役に立たないという人がいますが、これも間違いです。
実務だけをやっていたのでは、各税法を体系的に理解することは難しいからです。
個々の要件の把握はもちろん大切ですが、税務判断が必要な時に体系的に理解できていれば大きく間違うことはそうそうありません。
受験は合格するためではなく、この先税理士として仕事をしていくために大切な勉強をする期間だと思って乗り切ってください。
まとめ
私はスタートが遅かったのでちょっと苦労しましたが、いつから初めても遅すぎることはないと思います。
ただ、早くから自分の道を決めてがんばれば、それだけその先の可能性が広がります。
大きな仕事も小さな仕事も自分がやりたいことを習得する時間がたくさんあるからです。
私はもういまさら連結だ、上場だ、の大きい仕事はしんどくてやれません。
☆★☆★編集後記☆★☆★
昨日、事務所の網戸の内側にカメムシを発見。
格闘の末、出て行っていただくことに成功しました。