2019/09/03
これは税理士としての立場を離れて、日ごろ思っていることです。
持ち家か賃貸か。
これについては本当にたくさん話題にされてきました。
持ち家と賃貸はどちらが得か、買うならいつがいいか、名義はどうするのが税金が安くなるか…
私は賃貸派でした。
住宅ローンという借金に追われるのが嫌でしたし、いつ仕事がなくなって返せなくなるかもわかりません。
固定費や近所付き合いも負担ですし、賃貸なら生活の規模に合わせて住み替えも楽です。
何より賃貸の気楽さが一番の魅力でした。
でも、今は少し考えが変わりました。
人生の折り返し地点を過ぎて、夫婦二人でゆっくり過ごす拠点があるのも悪くないかな、と思うのです。
欲しくなった時が買い時、それでいいんじゃないでしょうかね。
すべてはタイミングのような気がします。
また、これは親の家と向き合って思ったことです。
親の家は最近では負の遺産になりつつあります。元気なうちに売って、現金で遺す方がありがたがられるなんてアドバイスもされています。
確かにその方がすっきりしますよね。
でも、子供に財産を遺す義務などないのですから、使い切ってしまえば争いにもなりません。
反対に遺される側は、相続について考えたときに、最初に思い浮かぶのは自分がいくら相続できるかということではないでしょうか。
そして、次に気になるのが相続税。
時には亡くなった人の思いは置き去りにされてしまうこともあります。
子供たちみんなで平等に分けてほしいという思いが、裏目に出る場合もあります。
税理士の不用意なアドバイスで、遺族の間で諍いが起きることもあります。
「一番相続税が安くなるのは○○さんが自宅を相続した場合です」
事実としては伝えないといけないですし、それを踏まえた上でみんなで話し合いをして、みんなが納得するような相続をしてほしいのです。
そうしなさいということでは決してありません。
税理士の中には、いかに相続税を安くするか、相続対策と称してゲームのように数字をいじくる人もいますが、私は違う気がします。
一番大切なのは、税金じゃないはずです。
遺す人の思いを尊重して、遺された人達が不幸にならないことを考えるべきではないかと、いつも思います。
もめるくらいなら遺さない、全部使っちゃえばいいのにな、とも…
持ち家か賃貸かにしても相続にしても、それから商売にしても、みんな税金を気にしすぎます。
大切なことはもっと別にあるはずなのに、税金を払いたくない一心でおかしなことを考える人が多すぎです。
税金から離れて、本当に大切にすべきことに気がついてほしいなと思います。
繰り返しになりますが、これは、税理士としての発言ではありません。私個人が日頃から感じてることです。
(税理士としてだと、ちょっと問題ありかもね、と思っていることは内緒です。)
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