2019/09/03
老後のために切り詰めますか?
「老後の資金に3000万円は必要」
こんな見出しの書籍や記事を最近よく目にします。
必要と言われても、そんなに持ってないので困ります。
40代50代から準備しましょう、と言われたら、みなさんは準備するのでしょうか。
3000万円の根拠は何でしょう。
この金額については疑問です。
今の年金制度が維持されるとの前提でしょうが、果たしてそうでしょうか。
持ち家でない人は家賃分は別に準備しましょう、などと、いったいいくら貯めろというのでしょうか。
これから高齢化がますます進みますので、今より年金が増えることはないでしょう。
医療費の自己負担も増えるかもしれません。
お金はあるに越したことはありませんが、いくらあっても決して満足することはないでしょう。
節約は楽しくない
私は老後のために今の生活を切り詰めるのはごめんです。
無駄遣いは今までもあまりしない方でしたが、節約は苦手です。
こんな仕事をしていてなんですが、小さな節約が好きではありません。
薄暗い家の中でこまめに電気を消したり、特売のチラシをチェックしてスーパーをはしごしたり、風呂にお湯を張るのは2日に1度にしたり、牛乳パックや100円グッズなどで工夫して小物を作ったり・・・
こんなことをしたところで、大した節約効果もないと思うのです。
何より楽しくありません。
節約が趣味の方は、どうぞ大いになさってください。
楽しんでやるのなら何も問題はありません。むしろやるべきでしょう。
別に普段の生活を無理に切り詰めなくても、生活の無駄を省けば結果的に節約になるのではないでしょうか。
切り詰めるのではなく、無駄を省くのです。
老後より今が大事
確かに老後は心配です。
我が家は賃貸生活ですので、この先もずっと家賃を払い続けなければなりません。
ただ、収入に合わせて生活の水準を引き下げることはできますので、年を取ったら小さな部屋で二人でじっとしていれば家賃を抑えることはできます。
働けるまでは働きたいと思っています。
好きなことを好きなだけしたい、そのために、働けるだけ働く。
これなら楽しく働けそうです。
楽しみを削って老後のためにコツコツ貯金する、子や孫に残すために倹約する。
私ならそんなことするより、いつまでも健康でいられるように、今から健康的でストレスのない生活を心がけるでしょう。
それに自分たちが働いて蓄えたお金です。残さずに使ってもばちは当たりません。
むしろ、親の金を当てにする子供に育てないことの方が大切な気がします。
まとめ
入ったら入っただけ使ってしまうのは確かに問題ですが、今の生活を犠牲にしてまで老後の生活を心配していたら、人生を楽しめずに終わってしまいそうです。
生活の規模を収入に合わせて広げたり縮小したりしながら、今しかできないことをやってみませんか。
若いころには思いもしませんでしたが、人生を逆算してみると今やっておかないと後悔しそうなことがそろそろ出てきました。
その時その時の生活や境遇を楽しめる人が、結局本当の意味での豊かな老後を送れる人なのではないでしょうか。
☆★☆★編集後記☆★☆★
今日は明後日の中学での租税教室の最終の打ち合わせがありました。
2時間使って7クラス同時に行います。
2時間の授業というのは講師一同初めての試みです。
みんなドキドキしています。