2019/09/03
売上の目標が立って、経費の見込みが算出できたら、この二つを合わせます。
ご存知のように、売上から原価・経費を差し引いて残ったものが利益です。
どうでしょう、思ったような金額になりましたか?
残念ながらほしい利益より少なかった場合は、もう一度計画を見直してみましょう。
目標の売上が少なすぎるのか、経費が多すぎるかです。
売上を見直す
いくつか商品がある場合には、利益率の高い商品を中心に据えたり、各商品の単価を上げることが考えられます。
客単価を上げようと商品の単価を上げすぎてしまうと逆に売上数が減ってしまうことも考えられます。
ただ漠然と売上の目標に上げた数字が、ここで現実味を帯びてきませんか?
売上を上げるためには、戦略が必要になってきます。
リピーターを増やす、新規開拓する、付加価値を付けて単価を上げる・・・
自分の商売にあった戦略は何か、じっくり考えてみましょう。
原価を見直す
売上を見直すと、原価も変わってきます。目標売上数を増やした時は、原価も当然増えます。
売上目標はそのままに、原価を見直すことも考えられます。
材料を見直す、仕入先を変える、商品そのものを見直すことも必要かもしれません。
仕入の際に、数を増やして値下げ交渉をする余地があるなら、検討してみてもよいでしょう。
加工品や製品をいくつか作っているなら、使う材料の数を絞ったり共通して使える材料に変えたりすることができないか考えるのもよいかもしれません。
経費を見直す
無駄遣いはないか、もっと安いもので代用できないか、見直しましょう。
ただ、広告宣伝費などのような攻めの経費を削りすぎると、集客に影響しますので慎重に検討します。
また、設備投資でどうしても必要なものは削るべきではありません。
今年は赤字になっても、来年から売り上げに貢献するような経費は必要な経費です。
前向きに検討してもよいでしょう。
経営のために事業の計画は大切
一番簡単な売上から順番に目標を立ててきましたが、どのくらいの利益がほしいからこれだけの売上が必要だ、というような、利益から逆算していく方法もあります。
また、今年投資した設備や広告などの大きな経費が何年後に回収できるのか、3か年、5か年の計画を立てるのも経営にとってとても大切な指針になります。
まず自分で自分の事業の計画を立ててみましょう。
難しければ専門家の助言を受けることも大変有効です。
せっかく始めた事業です。ぜひ軌道に乗せて、事業を楽しみましょう。
☆★☆★編集後記☆★☆★
以前確定申告のお手伝いをした方から新規事業の相談を受けました。
いろいろなことにチャレンジしている様子、うれしいことです。