2019/09/03
お叱りを承知で敢えて記事にします。
先日「産休・育休は当然の権利、申し訳ないなんて思わず堂々と取ろう」という誰かの記事を目にしてなんか違うと思いました。
私は税理士という仕事柄、中小企業の経営者や個人事業主の方とお話しする機会が多くあります。
確かに、妊婦に冷たかったり、産休に理解がない人はたくさんいます。
でも、中小企業や個人事業の現状もちょっとは伝えたいと思います。
経営者の方も、本当は気持ちよく取らせてあげたいと思っているのです。
でも、会社の規模が小さければ小さいほど、人員に余裕がないのも事実です。
もし、産休・育休で長い間休みを取られてしまうと、残りの社員でその穴埋めをしなければなりません。
育休明けには戻ってくるのがわかっているので、求人もできません。
他の社員も遊んでいる人はいませんので、自分の仕事でいっぱいいっぱいです。
その上、休んでいる間他の社員に更なる負担を強いるというのは、どうしてもできないと悩んでいるのです。
どうしたらいいかさんざん悩んで、経営者も苦渋の決断をしなければいけないのです。
中小企業は求人してもなかなか人は来てくれないので、いい人ならまた仕事復帰をしてほしいと思っていますし、辞めてほしくないというのが本音です。
確かに、産休も育休も女性の権利です。
取得するのに苦労したり卑屈になったりするというのはおかしな話です。
でも、「権利なんだからあたしの勝手でしょ」というのはちょっと待ってください。
休んでいる間は、その穴を埋める人がいるのです。
休んだって全く誰にも迷惑を掛けないというのなら、あなたは余剰人員、いらない人ということです。
当然の権利ですが、それでも「いない間はご迷惑をお掛けしますが、復帰後はまたがんばりますのでよろしくお願いします」の気持ちを持てれば、残ってがんばる方も「任せておいて、待ってるよ。」となるのではないでしょうか。
かなり昔に、労働組合系の既婚女性の集まりに、断りきれずに参加したことがあるのですが、みんな口々に自分の権利ばかりを主張していました。
その中の一人が産休に入る前日に上司から「戻ってきてもお前の席はあると思うな」と言われたそうで、「戦わなくちゃ、みんなで権利を守らなくちゃ」の大合唱。
「あなたみたいな若い人は、苦労かけられて当たり前なのよ。そのうち自分も苦労かけるんだから。お互いさまよ。」と言われて唖然としたのを、今も忘れられません。
権利を主張する前に、義務を果たさなければ、誰も守ってくれない。
当たり前のことですよね。
制度として産休がない会社なら仕方ありませんが、自分が会社に必要な人ならば、戻ることも不可能ではないような気がします。
権利ばかり主張する前に、自分が義務を果たしているか、職場で必要とされる人間であるか、考えてみてほしいと思います。
お互いさまって、迷惑をかける人が言うことじゃなくて、かけられる人が言うことですよね。
マタハラで、本当につらい思いや理不尽な仕打ちをされている人がたくさんいることはわかっています。
でも、経営者の視点で、経営者側も鬼ばかりではないことをちょっと知ってほしくて書きました。
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