税理士やめて なにしよう

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薬か体質改善か、どちらがほんとに良いお医者さんなのか

time 2018/08/02

今ではすっかり卒業できましたが、会計事務所に勤め始めてから夜眠れなくなり、長い間睡眠薬が欠かせない生活を送っていました。

最初は日曜日の夜、そのうち眠れない夜がどんどん増えていき、とうとう朝方1時間くらいうとうとするくらいになってしまいました。

昼は朦朧として、夜は体が限界でも頭は冴えて眠れない。

いよいよつらくて、睡眠薬を処方してもらいに病院に行きました。

そのお医者さんは、

「睡眠薬は習慣性がある、体質改善して治しましょう」

と、睡眠薬を出してくれず、漢方薬を処方されました。

体質改善なんて後なんです。

とにかく今日眠りたい、今すぐぐっすり眠りたかったのに、漢方薬なんて。

翌日、別の病院に行って、今日眠れなかったら頭が変になりそうだと訴えたところ、

「薬を飲んででも体と頭を休めることが必要です。体に優しい薬を出しましょう。」

と、出してくれました。

その日から、薬に頼る生活が始まりましたが、毎日しっかり眠れるようになりました。

 

その後は、引っ越しするたびに最初にしたのが、薬を出してくれるお医者さんを探すことでした。

何件も回って、やっと見つかるくらい、どの病院も睡眠薬の処方を嫌がります。

やっと見つかった病院が閉院になり、泣きそうな気持で次の病院を探したこともありました。

 

確かに薬はその場しのぎで、根本的な解決にはならないでしょう。

でも、その時の私にとっては、どうしても必要だったのです。

体質改善といったお医者さん、薬を出してくれたお医者さん。

どちらが良いお医者さんでしょう。

私にとっては薬を出してくれるお医者さんが良いお医者さんでした。

でも、とりあえず眠れるようになってからは、いつもずっと薬をやめたいと思っていました。

本当は体質改善して、薬を飲まずにいられればその方が良いです。

薬を飲みながら、体質改善の指導をしてくれるお医者さんとは巡り合うことができませんでした。

 

なんだかこれ、私の仕事と似ています。

赤字で資金繰りが悪化している経営者にとっては、とりあえず融資を受けて倒産を免れたい。

でも、根本的な解決にはならないから、財務体質の改善が必要である。

以前、中小企業の経理をやっていたときに、顧問税理士に資金繰りがつかない、赤字をなんとかしたいと相談したところ、

「毎月棚卸しましょう」

と言われました。

今なんとかしたいんです。

来月の手形が落とせないんです。

なのに、棚卸…

 

出血していたら、まずは止血です。

原因解明や、治療はそのあとです。

「こんな経営してるから赤字なんですよ」なんて、経営者はよくわかってます。

そんなことしか言えない税理士なんていらないんです。

とりあえず必要な資金の手当てをしたあと、今後の経営について経営者としっかり話ができる、そういう税理士でなければならないんですよね。

私が薬を処方しながら体質改善の指導をしてくれるお医者さんと巡り合えなかったように、現状を把握して適切なアドバイスができる税理士と巡り合えない経営者の方も多いのでしょう。

 

どうしたら自分が経営者にとっての「良いお医者さん」になれるのか、ぼんやり生きていないで、日々考えていきたいなと思っています。

 

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ストレスがなくなったら、薬を飲まなくても眠れるようになりました。

ストレスって怖いですね。

体も心も病気にしてしまいますから。

私は独立開業して仕事のストレスがなくなり、再婚して生活も安定してから、ようやくストレスから解放されました。

今つらい気持ちを抱えている人、環境を変えてみるといいかもしれませんよ。

無理や我慢は禁物です。

 

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