2019/09/03
税理士なんだから、仕事最優先じゃなくちゃ。
家事の合間に仕事する主婦税理士なんて、税理士じゃない。
そんなふうに思ってました。
多分、離婚して資格取って、これから一人で生きていかなくちゃと、すごく気負っていたんではないかと思います。
自宅で仕事をしていると、仕事と生活の区切りがつかず、食事もしないで夜中まで仕事して、日が高くなってから起床、そして好きな時間に食事。
一人だと、どうしてもそんな生活になってしまうので、独立2年目に事務所を借りて、毎朝決まった時間に出勤するようになりました。
「こうしなくては」、「こうあるべきだ」という信念のもと、厳しい戒律を守る僧侶のような暮らしをしていました。
でも、変わったのです。
再婚して、家事の負担が増えて、事務所への通勤が負担になって、すべてを完璧にこなすことなどできなくなって、たくさんのストレスをためて、険悪になって。
じゃあやれることだけやろうとなったのです。
事務所を自宅に戻し、仕事の息抜きに家事をして、ストレスをためない程度に仕事する。
そうしたら、心身共に健康になりました。
起業したんだから、軌道に載せるまで寝食を削ってでも死ぬ気でやらなくちゃいけない、好きなことは我慢しなくちゃいけない、家事も仕事も手を抜いちゃいけない。
そんなことしてたら、死んじゃいます。
第一、そんな毎日楽しくないでしょう。
仕事が忙しくても楽しく働いているなら、ちょっとぐらいの無理も苦じゃないのですが、つらい思いをしながら死ぬ気で仕事する必要なんてあるのでしょうか。
全くないはずです。
なら、どうしてそうなっているのでしょう。
それは「起業したら最初は死ぬ気で働くべきだ」と思い込んでいるからです。
どんどん注文が増えてうれしい悲鳴を上げているときは、忙しくても「死ぬ気」なんかじゃないでしょう。むしろ「夢中」じゃないですか?
忙しすぎてつらくなったら、仕事をセーブすればいいじゃないですか。
自分の商売です。いくらでもやりようがあるでしょう。
セーブできなければ、自分でなくてもよいことは外注すればいいんです。
起業したからって、なんでもかんでも自分でやらなければいけないなんてことはありませんから。
苦手なことを外注する、得意な人に頼む、仲間に助けてもらう。
どれも、ビジネスとして依頼するなら、お互いにとって幸せです。
家事だって同じです。
仕事が忙しければ家族に協力してもらうなり、業者に頼むなりして、一人で抱え込む必要なんてないのです。
自分で始めたことだから、と「家事も仕事も手を抜くべきではない」なんて、起業したことを後悔することになってしまいます。
忙しくても充実した毎日を送るためには、仕事が楽しいと感じることが肝心です。
できる範囲内ですべてのことを折り合いを付けてやっていけるように、調整することを考えましょう。
また逆に、以前の私のように、こんなこと思っている人いませんか?
主婦起業なんて起業じゃない、お遊びだ。
起業はそんな甘いものじゃない、簡単に考えるな。
これはあなたの「起業はこうあるべき」という固定観念です。
あくまでも私の意見で、偏見入っていますが、こういう言葉って起業している奥様にご主人が投げかけることが多いように思います。
そんなときも、やっぱり「こうあるべき」を捨てていただきたいのです。
いきいきと楽しそうな様子って、見ていて楽しいですよ。
「こうあるべき」をみんなが捨てれば、がんばっている当事者も、見守っている周りの人も、みんなが生きやすくなるんじゃないでしょうか。
働き方改革って、こういう小さなとこからもできますよね。
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