2019/09/03
私が聞かれて困る質問の中に、
「家は買うのと賃貸、どちらがいいのでしょうか」
というのがあります。
「どちらでもお好きなように」と言いたいところですが、相手が求めているのは、お金の専門家としての答えです。
ただ、私が「こうしなさい」と言える話ではありませんし、相手がそれに納得するかも疑問です。
そんなときは、逆に質問攻めにして、相手の気持ちを探り出します。
そういう質問は、たいてい家を買おうかどうか迷っているときで、全くノープランという場合は少なくて、どちらか一方に気持ちが傾いています。
そこを、専門家にもうひと押ししてほしい時です。
こちらが質問を繰り返すことで、自分の考えを改めて整理でき、自分で答えを出せることも少なくありません。
不動産は小さな買い物ではありませんので、悩むのも当たり前です。
資金の問題さえクリアできれば、マンションにするか一戸建てか、貯金は取り崩さずに賃貸で過ごすか、自由に選択できます。
わが家は経済的に都内で家を買うのはあきらめていましたので、状況によって住み替えが簡単にできる賃貸派でしたが、事情が変わって所有することになりました。
老後は田舎でのんびりもいいなという気持ちになったのは、夫の実家に住むことが決まってからです。
自分の状況によって、選択肢が増えたり減ったりしますし、どれを選ぶかも変わってきます。
その選択は、あくまでも本人に任せるべきだと思うのです。
なぜなら、人に選んでもらった答えに心から満足できる人はいないからです。
会社を辞めて独立したいが辞めても大丈夫だろうかという人には、会社員でいることと独立することのメリットとデメリットをお伝えします。
不動産の購入を迷っている人には、購入によるメリットとデメリットをお話しします。
私が答えを出すのではなく、判断する材料を提供するのです。
人によって、私の考えるデメリットは、その人にとっては取るに足りないことだったりもします。
私のお伝えするメリットが、その人には魅力的に映らないこともあるでしょう。
数字で客観的に表せるならば、もちろんそれも提示します。
その上で、その人が自分で判断できるように質問を繰り返して行くのです。
本当は専門家にズバッと答えを出してほしいのかもしれません。
ただ、そういう人に限って、「でも」を繰り返すのです。
そして、自分の望まない事態が発生したときには、「あの人に言われた通りにしたら失敗した」と恨み言が出ます。
自分のことは自分で決めなくては、言い訳や後悔ばかりの人生なってしまいます。
迷ったならとことん考えればいいし、いろんな人に相談すればいい。
でも、最後の決断は自分ですることです。
ちなみに、家を買いたい理由として、「子供に形あるものを残したい」という人がいますが、不動産は負の相続財産になることは珍しくありません。
バブルのころに郊外に買った一戸建てがいい例です。
シビアなことを言いますが、不動産より現金でくれ、というのが最近の子供の言い分のようですよ。
全ての質問に相手の納得するような的確な答えを出すというのは、至難の業ですね。
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