2019/09/03
親しい付き合いが争続を避ける
以前相続のお手伝いをさせていただいた相続人の方たちは、大変穏やかでみんなが公平になるように遺産の分割もされました。
また別の方は、残されたお母様と体が弱い妹さんが困らぬよう、他の兄弟全員の合意でこの二人に遺産をすべて相続させました。
他にも、スムーズに進んだ相続には共通点がありました。
それは、日ごろから親子や兄弟がよく顔を合わせていた、という点です。
近くに住んでいたり、盆や正月には一同が顔を合わせるなど、交流があったそうです。
同じ家に生まれて育った兄弟でも、大人になってそれぞれ環境が変わると子供のころとは関係が変わってきます。
ときには、親子関係も変わってしまうこともあります。
子供のころ、自分は他の兄弟よりかわいがられなかったという思いを抱いている人は意外と多いようです。
それは思い込みであったり、勘違いであったりすることも多々あります。
相続の話し合いの中で、子供の思いを初めて知って親がショックを受けるという場面にも立ち会いました。
兄弟は難しいこともあるかもしれませんが、親子はもっと話をすることができないでしょうか。
親孝行はできるうちに
私の両親はありがたいことに健在です。
二人とも年を取ったなと感じることはあっても、とても元気です。
近くに住んでいるとなおさら足が向かなくなって、年に2,3回しか顔を合わせません。
今まで人並み以上に心配をかけてきたのに、申し訳ない限りです。
ちゃんと感謝の気持ちは伝えないと、とは思っているのですが・・・
夫も、以前は離れて住む両親のところへは顔を出していなかったようです。
二人とも認知症になってしまって、もっと帰っていればよかったと後悔しているようでした。
それでも大好きな息子の顔はよく覚えていて、会いに行くと本当に喜んでくれます。
そんなわけで、今からでも親孝行はできると二人で新潟に通っています。
今までの親不孝を取り戻すかのように、今ではとても良い息子になりました。
心の片づけ
生前整理というと、ものの片づけばかりに気を取られますが、心の片づけも大切です。
特に親子の間の行き違いや後悔は、ずっと後を引きます。
話すだけでもいいと思います。自分の気持ちを相手に伝えてはどうでしょうか。
昔のわだかまりも、話してしまうと案外さらりと流れてしまうこともあります。
私も大人になってようやく話せるようになったこともありました。
「親孝行、したいときには親はなし」です。
自分のためにも、ちょっぴり勇気を出して親と向き合ってみませんか。
心の片づけができると、優しい気持ちになれますよ。
☆★☆★編集後記☆★☆★
来月のソロツーリングのルートがなかなか決まりません。
どうも一人で飲食店に入るのが苦手で、ランチの場所が決まらないのです。
美味しいものは食べたいのですが、これだけはどうも・・・