2019/09/03
以前勤めていた事務所の受験生の職員たちが、税理士試験が近くなるとお客さまに電話で話していたことです。
「試験が近いので、今月分の処理は遅れます。」
「僕、○日から○○日まで試験で休むので、今月はうかがえません。」
はぁ?バカじゃないのか?(不適切発言ですみません)
これ、会計事務所の職員はわりと当たり前に言うことです。
「確定申告時期ですから」という言い訳もまかり通っています。
寛容な方が多いのと、確定申告時期は会計事務所は忙しいということが世間に認知されているのとで、お客さまからの苦情をいただいたことはないのですが、これっておかしいことですよね。
こちらの事情は、お客さまには全く関係ないことなのですから。
事情とはいっても、お客さまの言いなりになれ、ということではありませんし、無理をしろということでもありません。
- 8月は一ヶ月仕事をしない
- 東京に住んでいるので対応地域は東京近郊のみ
- 土日夜間の対応はお断りします
これらはその人の仕事のスタイルです。
長い休みを取るなら、仕事をやりくりしてお客さまに不都合を与えなければよいことですし、営業時間や対応地域を自分で定めることはむしろ必要です。
問題なのはこういうことです。
納期がある仕事を「風邪をひいてしまって間に合いませんでした」なんて、言えますか?
商談に遅れた言い訳に、「資料の手直しに時間がかかってしまって」と言われても困りますよね。
自分の都合で相手に不利益をあたえるな、ということなのです。
これも以前のことですが、生命保険の営業の人が、プランだけでも見てほしいからと日時を指定してきたことがあったのですが、いくら待っても来ないし、連絡もない。
ようやく3時間遅れで来たと思ったら、お詫びより先に「車で乗せてきてくれた友達が事故っちゃって、ほんと大変だったんです」と。
それは大変だったでしょ、約束時間はとっくに過ぎてますからと、資料も受け取らずにお引き取り願いました。
こちらの事情についてお客さまに気を使わせるなんて、恥ずかしいことだと思った方がよいのです。
ましてや考慮してくれなどと口が裂けても言ってはいけないことだと私は思います。
仕事に甘えを挟んでいる限りは、いつまでたってもプロではないし、一人前にもなれません。
お金をいただいて仕事をしているなら、プロである自覚を持たなくてはいけないでしょう。
こちらの事情を優先させていると、そのうち仕事、なくなりますよ。
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