2019/09/03
セミナーと一口に言ってもさまざまなジャンルのものがあるので、これからお話しするのは私の専門分野である「税務・会計」「起業」関係の、一般の方向けのセミナーについてです。
結論から言うと、「行く必要はない」ということです。
今までいろいろ行きましたが、役に立つものは一つもありませんでした。
起業系
「相続」関係は、テーマや講師によってはおもしろいものもありましたが、「起業塾」「創業塾」はためになったという人がいたらお会いしたいです。
その理由は、範囲が広すぎるということです。
「起業」をテーマにしているため、内容が漠然としすぎていて、一般論に終始しています。
「先輩起業家」の体験談もへぇ~と聞き流す程度の内容で、あまり参考にはなりませんでした。
どうしてでしょう。自分と同じことをやりたい人の話ならいくらでも聞きたいですが、畑違いの人の話をいくら聞いてもピンと来ないからです。
事業計画書の作り方にしてもさらっと流す程度の講義で、あれを聞いて作れる人なんていないよなあ、というのが正直な感想です。
経理と税金の話に至っては、「時間の無駄」と感じました。
「起業塾」は受講料の安いものから高いものまでいろいろありますが、いずれにしてもお金を払ってまで行くものではありません。
これが、「カフェを開きたい人のためのセミナー」だったり、「ハンドメイド作家として起業したい人のセミナー」など、実際に起業して軌道に乗せた人が具体的なノウハウを伝授してくれるようなものなら、聞いておいても損はないかと思います。
ただ、「コンサルタントで稼ぐ方法」系は個人的にやめておいた方がよいと思います。ぼったくりが多いですから。
会計・税務系
税理士などが主催していることの多いセミナーですが、目的は「集客」と「実績づくり」です。
内容はほとんどありません。税理士が言うのですから本当です。
ネットや本に書いてあることばかりです。
確定申告を自分でしたい人のための税務署主催の「決算書の作り方」説明会の講師を何度かやった経験から、一番わかりやすいのは、税務署が作成・配布している確定申告関係のパンフレットや冊子です。
結局、よくわからない人がよくわからないままよくわからない話を聞いても何にも残らないのです。
セミナーを受けた直後は何となくわかった気がするのですが、実際自分でやってみようとすると最初からつまづくことがよくあるはずです。
セミナーを受けるくらいなら本やネットで調べる方がよくわかりますし、手っ取り早く知りたいなら専門家に直接聞くことです。
一般的な話をいくら聞いても身につきませんし、理解も進みません。
ようするに、セミナーを受けるならテーマを絞り込め、ということです。
自分が知りたいこと、悩んでいること、興味のあること、これらをピンポイントで教えてくれるセミナーを受講しましょう。
私がやるとしたら勉強会形式にすると思います。
少人数で双方向の、参加者全員が共有できるものでないと意味がないですから。
それから、これは受け手の意識の問題ですが、セミナーをあれこれ受講することが目的となっている人は、決して何にも得ることはないと思います。
「がんばっている自分」「勉強している自分」に酔って、やった気になって満足しているわけです。
そこから抜け出さないと、いつまでたっても自分を探したまま年を取ってしまいますよ。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
個人事業主の確定申告専門税理士です。
領収書丸投げのおまかせパックで確定申告も楽々です。
詳しくはこちら
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
片づけ・老いじたくのご相談、お受けしています。
詳しくはこちら
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
個人事業主の方のちょっとした悩みや相談、大募集中です。
お答えは、ブログ上でさせていただきます。
こんなこと、聞いたら笑われるかな?という質問ほど大歓迎です。