2019/09/03
今まで仕事で「事情通」と称する人に2回会ったことがあります。
一度は相続。
亡くなられた方の奥様からのSOSで親族会議に参戦(?)したときです。
子供さんもいらっしゃるので、法定相続人は奥様と娘さん。他の人には相続権はありません。
それが、亡くなられた方の妹たちが、「兄は親の相続のときにたくさん遺産をもらっている。兄が死んだんだから、その時にもらった分を私たちに返せ」と、「事情通」と称する人を伴って乗り込んできたそうです。
その「事情通」は、弁護士でもなんでもなく、相続のもめ事をたくさん見てきて、うまく収めてきた人とのことでした。
その人の言い分やどんなふうに収めるのかちょっと興味はありましたが、調子に乗られると面倒です。
先方の言い分は全くの言いがかりで、相続財産に関しては何の権利もないこと、「事情通」の行為は弁護士法に違反する可能性があること、これ以上言いがかりをつけるならこちらは弁護士を立てて対抗する旨言い渡したところ、その後は何も言ってきませんでした。
もう一度は契約したばかりの法人のお客さま。
税務的に問題のある行為をずっと続けてきていたので、正しくしましょうと伝えると激しく拒否。
私も引かずに押し問答の挙句、しぶしぶ社長が折れました。
直後に知らない人から電話があり、「俺は事情通だ。お前よりいろんなことをよく知っている。みんなやってることなんだから、こっちの言うとおりにしていればいいんだ」と凄まれました。
こんな会社とは付き合いたくなかったので、社長に即契約解除を申し入れました。
この会社からは後日、別の「事情通」から電話があり、「あなたのした行為(税理士からの契約解除)と言うのは契約違反ではないのか」とのクレーム有。
たった半年関わっただけの会社にずいぶん煩わされました。
事情通ってなんなのでしょうね。
弁護士より相続のもめ事に詳しかったり、税理士より会社の税務に精通していたり。
週刊誌やテレビでも「事情通」が胡散臭いことを喋りまくって、いろんなところで引っ掻き回してますよね。
たちの悪い出たがり屋です。
こういう人には関わらないに限ります。
今後は、会社の意思決定者である社長を差し置いて出張ってくるような「事情通」がいる会社は、どんなに顧問料が高くてもお断りです。
自分の会社のことなんだから、自分で言えないことを事情通に言わせたりしないで、ちゃんと自分で言わなくちゃだめですよ。
社長、しっかりしてください。
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