2019/09/03
都市部に住んでいらっしゃる方なら、近くに銀行のATMもあるでしょうから、こまめな入金・出金も苦ではないでしょう。
東京23区の駅の近くにはほとんどの都市銀行のATMや支店がありますので、「個人事業主の方は何でも通帳を通せば、経理がとても楽ですよ」とお伝えしてきました。
ただ、近くに金融機関がない方や、仕事の関係でなかなかATMに行く時間を取れない方だと、そうもいきません。
そこで、現金勘定を使わないで会計入力をする方法をお伝えします。
それは、「事業主」勘定を使うことです。
青色決算書の4ページ目の「貸借対照表」の下の方に、「事業主貸」「事業主借」というのがあります。
これは、個人事業主が仕事以外の個人的な支払をした場合や入金があった時に使う勘定です。
会計ソフトによっては、「店主貸」「店主借」となっているものもありますが、同じものです。
事業主貸
個人的な支払をした場合に使います。
- 預金から生活費を引き出した
- 仕事用の通帳から、国民健康保険・国民年金が引き落とされた
- 仕事用の通帳から、趣味の買い物の代金を振り込んだ
- 仕事用の通帳から、生命保険料が引き落とされた
売上代金や報酬を現金で受け取った場合にも、事業主貸を使います。
ただし、全額を口座に入金する場合には、事業主貸は使わず、売上が振り込まれた時と同じ処理をすれば大丈夫です。
事業主借
預金口座に仕事以外の入金があった場合に使います。
- 預金利息が入った
- 口座に現金を入金した
- 仕事の備品を個人のクレジットカードで購入した
現金で経費を支払った場合にも事業主借を使います。
- 文房具を現金で買った
- カフェで打合せして、代金を現金で支払った
経費にならない支払い(所得税や駐車違反の罰金など)を現金でしても帳簿にはつけません。
会計ソフトに入力するときに、「現金」を使っていたものを「事業主貸」「事業主借」に変えます。
最初は慣れないかもしれませんが、手元現金を管理することを考えるとよっぽど楽ですよ。
試してみてください。
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