2019/09/03
知床五湖へ
今朝はちょっとぐずぐずして、9時過ぎに出発しました。
知床五湖に向かう途中にある天に続く道に今日も立ち寄ります。
昨日は写真を撮って引き返してきただけでしたが、今日は展望台に上って景色を眺めました。
上がってきた道もよかったですが、通り過ぎた側の道も走りやすいいい道です。
走っているうちにどんどん雲が晴れて、日が差してきました。
寒さに備えて今日も7枚重ねですが、日差しがあるとちょうどいいくらいです。
昨日何も見えなかった知床の道が、今朝ははっきりきれいに見えます。
きれいな景色と走りやすい道、陽ざしの暖かさも加わって、北海道に来て初めて快適なツーリングを心から楽しみました。
知床五湖に着いて、遊歩道を散策して駐車場に戻ったときには、少し暑くなっていました。
シャツを一枚とカッパを脱いで、カバンにしまいます。
今日は少し薄着でもいけそうです。
恐ろしかった知床横断道路
次は私が一番楽しみにしていた知床横断道路です。
ゆっくり散策したので、羅臼のあたりで昼食にしようということで、知床五湖を後にしました。
道を下り始めてすぐに、目の前に濃い霧が降りてくるのが見えました。
嫌な予感です。
少し走ると、辺り一面が何も見えないほどの濃い霧に覆われました。
すぐ前を走る車と、かすかに見えるセンターラインだけを頼りに走ります。
あんなに快調に上ってきた山道が、魔界へ続く不安でいっぱいの道に変わってしまいました。
走っても走ってもどこまでも続く見えない道は、心細くてうんざりします。
さっき薄着になってしまったことを心底後悔しました。
濃い霧のために、ヘルメットのシールドは水滴で見通しが悪くなります。
ジャケットもジーンズもじっとり濡れています。
泣きたい気分で走り続け、ようやく羅臼に出ることができました。
道の駅知床・らうすで昼食です。
そこで、今走ってきた霧深い道が知床横断道路だったという、悲しい事実に気がつきました。
あんなに楽しみにしていたのに、ただただ怖いだけで、何一つ景色を見ることができませんでした。
道の駅では、羅臼昆布ラーメンを食べました。
優しい味で、冷え切った心と体に沁みました。
ラーメンを食べたら少し元気が出たので、野付半島のトドワラを目指します。
野付半島は物悲しかった
国後島を左に見ながら、少し淋しい海岸線をずっと走ります。
野付半島に入ると、両側が海の見たこともない景色が広がります。
なんとも言えない迫力と荒涼感が漂っています。
しばらく走ると枯れた木が群生してる異様な光景が飛び込んできました。
ナラワラです。
原生林が海水浸水で枯れ死したのだそうです。
夫が30数年前に行ったトドワラがもっとよかったとのことなので、期待が膨らみます。
ネイチャーセンターにバイクを停めて遊歩道を歩きだすと、「なんか違う」と夫。
前に来たときはもっと立ち枯れしたトドマツがたくさんあったというのです。
相当風化が進んでいるようです。
遊歩道の終点まで歩くと、かろうじて十数本のトドマツのミイラが立っていました。
この枯れ木も、あと何年かしたらなくなってしまうんでしょうね。
今のうちに見ることができてよかったと思いながら、トドワラを後にしました。
霧多布の絶景
今日の宿は霧多布です。
もう15時を回っていたので、一路宿を目指します。
道道363から根室中標津線、別海で国道243経由で別海厚岸線を走りました。
別海厚岸線は牧草地を走るまっすぐな道で、とても景色がよかったです。
途中、かっとんでる郵便配達車と遭遇、広いから飛ばさないと間に合わないのでしょうか。
海が見えて視界が開けたときに、霧多布の断崖絶壁が目に飛び込んできました。
思わず「あれはなんだ?」と声に出してしまうほどの光景です。
今日一番の景観でした。
途中動物が飛び出してこないことを祈りながら宿には17時に到着しました。
本日の走行距離は267㎞でした。
☆★☆★編集後記☆★☆★
北海道から帰ってきたばかりですが、週末に1,2日くっつけて、新潟+山形ツーリング(?)の計画中です。
引っ越しで忙しくてちょっと間が空いてしまったため、夫の両親のケアマネージャーから、新潟に来るよう言われています。
そろそろ行かなければなりません。
新潟通いは大変ですが、ツーリング気分で楽しめば介護もレジャーになります。