2019/09/03
売上の目標が立てられたら、次は売上の原価と経費です。
これらも、売上目標と同じように月別に算出します。
原価の計算
目標の売上を上げるためにはどのくらいの仕入れが必要か、計算してみましょう。
仕入れた商品をそのまま売る場合は仕入金額は簡単に出ます。
材料を仕入れて加工して商品にする場合は、一つ作るのにいくらかかるのか計算が必要です。
仕入れた材料がすべて無駄なく使い切れればよいのですが、ものによってはロスも出るでしょう。
その分も見積もって、仕入の金額を出しましょう。
また、小ロットでは購入できないものもありますので、大量に仕入れて在庫を抱えることも考えられます。
在庫分は原価にならずに、棚卸として次の年に繰り越しますので、その年の仕入の金額からは除きます。
経費の計算
経費はもちろん商売に関係するもののみを入れます。
領収書があれば何でも経費に入れられると勘違いしている人がときどきいますが、商売に関係するものだけが経費になります。
また、プライベートと商売と、両方に係るもの(例えば、自宅兼事務所の家賃など)は、面積や使用量や使用時間など合理的と思われる割合で按分して、商売に係る分だけ経費にします。
実際の決算書には入れませんが、利益計画では個人事業主の給料も経費に入れましょう。
法人では経営者の給料は「役員報酬」として経費になりますが、個人事業主の場合は給料は経費に入れません。
「収入-支出」で残ったものが事業主の取り分となります。
これでは計画の段階で利益を計算するのに都合がよくありません。
しっかり事業主の取り分を織り込んだうえで利益計画を立てましょう。
ただし、所得税の金額をシュミレーションする場合には事業主の給料は経費から除きます。
経費は、毎月同じくらいの金額が出るものとして計画を立ててよいでしょう。
季節によって変動するもの(お中元やお歳暮、忘年会費など)や、年一の出費(会費など)は出費を予定している月に入れます。
支出を管理する目的
経費の科目は神経質にならなくても大丈夫です。
その支出が事業の経費になるものかならないものかの判断がきちんとできていれば、どの勘定科目に入れるかは大した問題ではありません。
要するに、後で見たときや他人が見たときにわかりやすければよいのです。
経費にできるものは漏らさずに極力経費に入れる、これが一番の節税です。
また、事業を大きくしていくには、経費の使い方にも計画性が必要です。
投下した事業資金をいかに効率よく回収するか、経費の見込みを立てる目的はここにあるとも言えます。
売上目標と同じくらい経費の使い道の計画を立てることは大切です。
毎月発生する経費ばかりに目を向けていないで、戦略的な経費の使い方も考えましょう。
☆★☆★編集後記☆★☆★
ツーリング予定日の天気予報から雨マークが消えました!
この時期雨に降られてまで走りたいとは思いません。
来年はグリップヒーターを付けようか検討中です。