2019/09/03
確定申告がもうすぐ始まります。
個人事業主の方、収支はもう出たでしょうか。
忙しかった割に利益があまり出てないなと感じた方や、これから事業を始めようと思っている方、今年の利益計画を立ててみませんか。
売上目標を立てよう
利益計画を立てる最初の一歩は、売上の目標を立てるところからです。
計画を自分で立てるなら最初は簡単なものがよいでしょう。
専門家が作るような細かくて複雑なものは作っている最中に挫折するか、数字の遊びに陥りますので単純で修正しやすいものにします。
まずは1年間の売上目標を立ててみましょう。
既に事業を始めている人は1年間でどれくらいの売上が上がればいいか、見当は付くでしょう。
いくらに設定したらいいかわからない人は、とりあえず「このくらいの売上は確保したい」「これだけ売れればいいな」という金額をあげてみましょう。
計画を立てるうちにその金額が現実的なものかどうかはっきりしてきますので、その時点で修正を加えていきますから、とりあえずの金額で結構です。
あまり細かくしすぎない
小売や飲食関係など、日々売り上げが立つ商売の場合は、年間の売上目標を12で割って、1か月の売上目標を計算します。
Excelで簡単な表を作ると修正が簡単ですが、苦手な方は手書きでもよいので、1月から12月まで毎月の売上目標を書き出したら、これに季節変動を加えます。
夏に売り上げが落ちて、冬が繁忙期という人は、7~8月の数字を減らして、12~2月あたりの数字を増やして、年間の売上は変えないようにします。
もっと細かく、例えば日々の売上を管理したい場合はさらに割ってもよいのですが、1日の売上に神経質になるより、せめて1週間単位で目標値を達成するようにした方がよいでしょう。
なぜなら、1日単位で目標を定めると、その日達成したかどうかだけに目が向いてしまい、一喜一憂して終わってしまう可能性が高いからです。
売上目標を立てる目的は、自身の経営方針や方向性、手段が正しいかどうか、例えば1か月ごとに振り返って、修正したり新たな方針を打ち出したりすることです。
月の売上目標が出たら、商品ごとに何をどれくらい売ればよいか考えます。
個々の商品の売上目標を積み上げた時に、最初に立てた売上目標とあまりにも乖離しているときは、ここで年間目標を修正します。
最初が肝心
年間にいくつかのプロジェクトを受注するような仕事や、私たち税理士のように日々の売上が立つような仕事でない場合にも、年間の目標を立てて、年間の収入カレンダーを作成することで、受注目標を立てたり資金繰りを考えることは大切です。
計画を立てるのは面倒かもしれませんが、毎月の目標を達成することで年間の売上目標の達成も可能になります。
よく、売上なんてやってみないといくらになるかわからないという声を聞きますが、それでは商売に振り回されてしまいます。
忙しいばかりで利益が出ていないというのも振り回されている可能性があります。
売上と利益は違いますが、どちらの管理も必要です。
まずは売上目標を立てることで、今年の仕事の方向性を決めましょう。
☆★☆★編集後記☆★☆★
土曜日に調布市内の学校で租税教室の講師をしてきました。
土曜日の授業は学校公開日のところが多いのですが、学校公開日なんて私の子供のころはありませんでした。
保護者だけでなく、地域の方々も気軽に子供たちの様子を見に来てください、という日だそうで、教室の後ろにずらりと大人が並ぶと講師をするにも緊張します。