2019/09/03
知らないくせに
前に見た習い事や資格取得の雑誌で、取っておくと就職に有利な資格に税理士があがっていました。
5科目全部取らなくても「財務諸表論」と「法人税法」だけ持っておけばOKとも。
税理士目指しながら何年も頑張って「法人税法」が取れなくてあきらめる、多いんですよ。
こういう雑誌のなんと無責任なこと。
以前勤めていた事務所にも全くの未経験で入った人が「会計士より劣るけど、税理士ぐらいとっておいても邪魔にはならないかなと思って」と言い放ち、事務所の空気を凍りつかせたことがありました。
知らないって怖いな、と思います。
私たちの仕事でもこういうことしてる人、多いです。
税理士の立ち位置
税理士はあくまでも数字の上から、経営判断に必要な材料を提供するのが仕事だと思っています。
会社の経営をしたことのない人間が社長に対して偉そうに経営を語ると言うのは、滑稽なことです。
私が中小企業で経理をしていたとき、税理士は何にもわかってないなと感じることがよくありました。
時代の流れから取り残された税理士から、中堅くらいの年齢の税理士に変えたのですが、会計システムの変更を強要されました。
期の途中だったのですが、期首からさかのぼって入力し直せ、会計事務所の人間がチェックしやすいように領収書のファイリングの仕方を変更しろ、というものでした。
今の私なら「バカ言うな、そっちが合わせろ」と一蹴しますが、その当時は「経理担当の嫁」でしたので「税理士先生様」に従うしかありませんでした。
税理士は偉いわけではない、会社の足を引っ張るなんて言語道断です。
まとめ
これから税理士を目指す人には、一度は一般企業を経験してほしいなと思います。
会計事務所にも仕事のサイクルがあるように、会社にも1年間、1か月、1週間、1日とサイクルがあります。
どんな仕事があって、どんな流れになっているのか。
それを理解した上でお客様と向き合うと、「勘違い税理士」にならずに済みます。
わからない人からピントのずれたアドバイスをされることほどいらっとすることはありません。
相手のことをよく知ろうという気持ちで接して、その人にとって役に立つ情報に敏感になる、そうすれば経営者のよきアドバイザーになれるのではないでしょうか。
私もまだまだ努力の途中ですが。
☆★☆★編集後記☆★☆★
ブログを書き始めて一か月が過ぎました。
新しいことを始めたり、少し生活が変わった気がします。